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七夕の由来とは

七夕は、3つのコトが重なってできたと言われています。

夜の空にある美しい天の川には、天の神様がいます。
神様には、とても美しい織姫という名の娘がおりました。
織姫は、機織りの名人でした。
織姫の織った布は、とても見事なものでした。
働き者の織姫は、神様の言いつけを守り、毎日熱心に機織りに精を出していました。

そんな彼女の姿を見て、神様は彼女にふさわしいお婿さんを連れてくることにしました。それが、牛飼いの彦星でした。
二人は一目で恋に落ち、とても幸せな結婚生活を送り始めました。
二人は仕事などそっちのけで、お互いに夢中になりました。

幸せな二人を、初めは微笑ましく見ていた神様でしたが、しばらくするとそんな神様のもとに、
「織姫が布を織らないために、着物が足りない」
「彦星が世話をしないから、牛が弱ってしまった」
という、天の住人の苦情が届くようになりました。
神様は二人に注意をしましたが、幸せの絶頂にある二人は聞く耳を持ちません。

そんな二人の姿に怒った神様は、織姫と彦星を離れ離れにしてしまいました。
二人の間には天の川が流れ、お互いの声を聞くことも、姿を見ることさえもできなくなってしまいました。
二人は仕事をしなかったことを後悔し、また一生懸命仕事をするようになりました。

しかし、織姫も彦星も、お互いのことが恋しくて毎日毎日、涙を流していました。
その様子を見ていた天の神様は言いました。
「これまでと同じように、二人が仕事を一生懸命するのなら、年に一度、七月七日だけ、会わせてあげよう」
二人はとても喜び、七月七日を励みに、仕事に精を出すようになりました。

そして二人は、年に一度、七夕の日に天の川を渡って会うことが許されました。
今でも二人は、七夕の日を想いながら、一生懸命美しい布を織り、牛の世話をしているのです。

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