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私が実現したい夢は、国内で消費される割り箸がすべて、国産材の割り箸になることです。そんな夢を持っている私に、七夕協会とのご縁が舞い込んできました。 割り箸にとって、箸袋は使うと必要がなくなる。じゃあ箸袋を短冊にして、夢を書いてもらえれば、ゴミにはならない。そんなアイデアにお互いがピンと来たのでした。すこし、なぜ私が割り箸にこだわるのか、お話させてください。今、国内で年間170億膳消費される割り箸の内、国産材の割合3%ほどしかありません。そのほとんどが、中国から輸入されています。割り箸は、森林資源の無駄使いだ!環境破壊につながる!と一般的に思われています。しかし、割り箸が生まれた理由は、資源の有効利用からでした。丸太から建築用に使われる材料を取った後、残った端材からでも作れる木製品として生まれました。つまり、今世界共通語 に な っている 、も っ た い な い か ら 生 ま れ た わ け で す 。
皆さんは、今の日本の森林の状態、林業の状況をご存知でしょうか。グローバルな資本主義経済のため、世界の林業から後れをとった日本の林業の生産性では、山林所有者にわ ずかなお金しか残らず、山林の資産価値がほとんどない状況です。そのため、投資という手入れをする所有者が減り、人工林は荒れています。高度経済成長時代に植えた国土の1/4を占めるスギ、ヒノキなどの人工林は、今大きくなり、色々な木製品に使える大きさになりました。アマゾンのジャングルとは違い、人が植えた森のため、人が手を入れる、つまり森を健康な状態に保つため、大きくなって森が混み合って来たら、伐って使っていかないといけません。
割り箸は、日本の食文化です。昔、割り箸は使い終わったら、お風呂や台所の焚き付け として、消費されていました。つまり使い終わったからと言ってゴミではありませんでした 。割り箸から、プラのリサイクル箸に置き換わったお店も多いですが、それでも170億膳消費されているのが割り箸です。 今、世界は循環型社会を目指していく時代になっています。日本の人工林は伐って、使っていくことで、循環していきます。木材は成長した分だけを人間が利用していけば、循環する天然資源です。皆さんにとって一番身近な木製品である割り箸、使ったことが無い人はいない割り箸を通じて、日本の森に思いを寄せていただければ幸いです。
郡上割り箸 代表 小森胤樹
2009年、関心が遠のいてしまった山の資源にもう一度目を向けながら地域の環境に対する取り組みや経済活動に貢献できないかと、 郡上割り箸プロジェクトが立ち上がりました。4年の活動を経て、本格的に地域への経済活動を行うべく、割り箸の製造販売を行う会社として2013年8月に設立された会社です。 4年に渡る郡上産材の割り箸を通して行ってきた、自然と人とのかかわり、人と人とのつながりを大切にし、その思いを事業として引き継いでいくため会社名を郡上割り箸としました。この会社の名の元、割り箸の製造販売だけでなく、木製品(玩具等)、を行っていくことで、地元産材の活用と雇用の確保を行っています。
おじいちゃんの言葉を思いだす山は木を切って使わんと死んでまう木を使えば山は生きる山が生きればきれいな水が湧く動物が生きる魚が生きるお米も野菜も生きるそうして人が生きるみんな繋がっとるんや生きるために山を使わせてもらうんや
山の声に気付いた山仕事をするおじさん、市役所のおじさん県の仕事をするおじさん、釣りをするおじさん動物が大好きなおねえさん、小さな子どものお母さんたち、郡上に住む色んな人達が集まって山の木を使う方法を考えた。そうだ!割り箸だ。 でも・・本当に作れるのかな・・?
郡上の木で割り箸を作ってくれませんか?と割り箸工場の社長さんに相談して、郡上割り箸が完成したよ。悲しいけれど、郡上の山にはお金のためにたくさんの木を植えてしまった。そんな山がいっぱいある木が多すぎて苦しいよ・・と、山が泣いているみんなが生きるために山を使わせてもらうおじいちゃんの心を受け継ごう。
郡上の山で育った杉で出来ています。杉を切ると・・真ん中には赤っぽい色。その回りは白っぽい色。杉の持つ香りがする。この香りが木を腐りにくくしているようです。だからお薬を使って白くしたり消毒しなくても大丈夫。人の体にもやさしいお箸
郡上の木で割り箸を作ってくれませんか?と割り箸工場の社長さんに相談して、郡上割り箸が完成したよ。悲しいけれど、郡上の山にはお金のためにたくさんの木を植えてしまった。そんな山がいっぱいある木が多すぎて苦しいよ・・と、山が泣いているみんなが生きるために山を使わせてもらうおじいちゃんの心を受け継ごう。